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川
川
@river1216
野良
  • 2025年6月19日
    フロベールの鸚鵡
    フロベールの鸚鵡
    とてもたのしい。ベイカーのアップダイク、バーンズのフローベール。ふたりは愛のかたちが似ていて、きっといい友達になっただろうと思う。 「ごく普通の読者、普通だけれども熱心な読者は、忘れっぽくてもいっこうに構わない。さっさとその場を去り、ほかの作家と浮気をしたあと、戻ってきて、またうっとりと魅せられたって差し支えない。その関係に世帯じみたものを持ち込まないでもいいのである。時々しか関係を持たない場合もあるだろうが、そのかわりに関係するときには常に熱烈である。べったりといっしょになって生活している人と人のあいだには、日々の恨みつらみが積みかさなってくるものだが、そんなこともまったくない。うんざりした声で、浴室のバスマットを掛けて干すのを忘れるなとか、トイレに掃除ブラシを使わなければだめじゃないかとか、そういったたぐいのことをフロベールに言いたくなったことなど一度もない。」
  • 2025年6月11日
    生活
    生活
    小説に嫌われているはずの生活そのもの、のなかで小説と物語が殴り合っていて、なんなんだこれ...すご...もう一回読も...。 「これからまた新しい語り語られを生きよう。椿は不思議と、前のようにそのことにウンザリしない。語られることに嫌悪感がない、それは暴力に慣れたということなのだろう。誰かを面白く魅力的に語り語られる、暴力的に残す、残される生の痕跡に抗わない、それが大人の社会だが、挫折したらケンタッキーフライドチキンがある。暗い部屋で起き上がれない横になったままの視点で、一人称のチキンを食う、それもまたきわめて社会。」(p434) 寝技強い格闘家の、文体がありすぎて何言ってるかわからない感じの描写がうまくて笑ってしまった。なんかいるよねこういう人、て人がどんどん出てきて、生活のなんやかんやの中に読者であるわたしの身体も引き込まれていくから読んでいてこわかった。 「かれは結婚してからあらゆる服屋の店員と、男女問わず疑似恋愛している気分になっていたが果して店員の側もかれが既婚と知ると安心して恋心を受けとめる節があり、行き交う視線はしたしかった。」←結婚したくなった
  • 2025年6月3日
    村上春樹 翻訳ライブラリー ある作家の夕刻
    村上春樹 翻訳ライブラリー ある作家の夕刻
    なんとなく避けていたけど福尾さんの講義でおすすめされていたので。 お金持ちの社交場に出入りして、うんざりして、うんざりしていることにも気持ちよくなってる日にはぴったり!
  • 2025年6月3日
    遠きにありて、ウルは遅れるだろう
    おかゆの中で煮えてる本のあとがきにあったので気になって読んだ。とても時間がかかったが、あまりわからなかった。文体が身体に合わないからなのか、相変わらず韓国文学のいい読者になれず。いつか読めるといいね。
  • 2025年6月3日
    ブラック・スワンズ
    ブラック・スワンズ
  • 2025年6月3日
    痩我慢の説
    痩我慢の説
  • 2025年6月3日
    U & I
    U & I
    再読。
  • 2025年5月20日
    セックスなんてこわくない: 快楽のための7つのレッスン
    再読。 「自分の身体を使いこなすという時に、蓄積とか機能とか、そういったことに配慮するのではなしに、ある種の他者への捧げものとして自分の体を使いこなしていく。それが、もしかすると一つのダンディズムといったものの意味かもしれませんし、人生の作品化、そしてゲイ・コミュニティが追求した複数性、相手とかやり方の複数性で、しかもそれが文化的洗練になっている、単に快楽に弱いとか欲望が激しいとかでいっぱいやっちゃうというのではなくて、一つのまさしく形式的な洗練を伴っている。そういう意味では、主体の、お前は誰だ、おまえはちゃんと自分の能力とか自分の生産性を気づかっているかという、そういう生かす権力に対抗するのは快楽のマニエリスムなのかもしれない。快楽のマニエリストとして自分の身体を使いこなすというのが、一つの可能性なのかもしれません。」
  • 2025年5月18日
    秋 (新潮クレスト・ブックス)
    秋 (新潮クレスト・ブックス)
    「私たちを愛する人、私たちのことを少し知った人が、いつか私たちのことを本当に理解してくれるのだと期待することしか私たちにはできない。結局のところ、それ以外のことはどうでもいいんだよ。」
  • 2025年5月13日
    ひらやすみ(8)
  • 2025年5月12日
    遠きにありて、ウルは遅れるだろう
  • 2025年5月12日
    限局性激痛
    限局性激痛
    このあいだ読んだときには他人の痛みの語りを自分の失恋(ごとき)の癒しに利用するなんてとんでもない女だ(♡)と思ったのだけど、実際に原美術館へ展示を観に行き彼女の失恋を追いかけていると、帰る頃には美しいあなたの傷が癒されてなによりです、という気持ちになっていた。 それじゃあ何を読んでいたのだろうと不安になってまた読んだ。やっぱりとんでもない女だった。 刺繍された文字を生で見たから?文字が大きかったからかもしれない。自分を信頼できない読者だと思った。
  • 2025年5月12日
    チーヴァー短篇選集
    チーヴァー短篇選集
    うんざりする家族の話ばかりで、平野をひた走る電車の長旅で読むのにはちょうど良かった。エリスンの短編集と交互に読んでいたこともあり、登場人物全員殺してあげたくなった。
  • 2025年5月12日
    愛なんてセックスの書き間違い
    愛なんてセックスの書き間違い
    読んだことあるやと思っていたら読んだことなかったので驚いた。最高に面白いしお得な気分。そんな本がたくさんあるんだろうな。 「/〔...〕まちがったことをしているという自覚がないままに、人生の大半を性差別主義者として過ごし、わたしよりもはるかに賢くてもっと適応力のある弁舌爽やかな多くの女性たちにまちがいを指摘されてきたが、わたしがわざと使っているビロードのようになめらかな口調にも、ときどきブタみたいな甲高い声が聞き取れてしまうことがあるのは否定できない。(アルコール依存者更生会を提唱する元酒飲みとか、キリストを見つけた改心者はいるが、節操のない男のフェミニストほどに魚類でも鳥類でもないという二面性を持つものは、この世にほとんど存在しない。わたしは二面性がないことをアピールしてみるもののそれは見かけ倒しで、偽善的な態度に自分が嫌になる。)」
  • 2025年5月7日
    チーヴァー短篇選集
    チーヴァー短篇選集
  • 2025年5月7日
    イリノイ遠景近景
  • 2025年5月7日
    ユリイカ(2025 5(第57巻第6号))
    ユリイカ(2025 5(第57巻第6号))
    つまみ読み。ゆっきゅんと大森靖子がうちらの地元なんもなかったよね〜って話したあとに吉本ばななと金原ひとみのラブレターが続くの、残酷だ〜と一瞬ひるんだけどそれだけ広く愛されるゆっきゅんの懐の深さよ...と思い直した。
  • 2025年5月6日
    その子どもはなぜ、おかゆのなかで煮えているのか
    その子どもはなぜ、おかゆのなかで煮えているのか
    「喜ぶ。 喜ぶ。 喜ぶ。 喜ぶ。 喜ぶ。 喜ぶ。 喜ぶ。 母さんは喜んでいない。 前よりもっとたくさん、白ワインを飲む。 薬がわたしを殺すよ、と母さんは言う。薬とワインは合わないからね。自分の心臓の音が、もう聞こえない!」(P.141)
  • 2025年5月6日
    ありす、宇宙までも(3)
  • 2025年5月6日
    室外機室 ちょめ短編集
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