
もちこ
@mochiko24724
2026年9月28日
成瀬は都を駆け抜ける
宮島未奈
読み終わった
京都大学に入学した成瀬は、入学式当日に出会った同じ学部の1年生、坪井さくらと出会う。
他にも、達磨研究会という名の森見登美彦ファンが集うサークルメンバーや、簿記検定合格を目指すYouTuber・ぼきののかなど、個性的な人たちと繋がっていく。
その誰もが一目置くような個性の強い成瀬。
彼女の芯のある生き方に惹かれてしまう登場人物たちの気持ちがよく分かる。
今回特に胸に響いたのは、成瀬の母と共にローカル情報番組「ぐるりんワイド」に出演するエピソード(『そういう子なので』)。
小六の頃に担任に、娘の性格を矯正するように言われ、怒りとともに何とか返した「そういう子なので」という言葉。
成瀬がこの言葉を今まで心の支えにしてきたことが判明し、母・美貴子はびっくりする。
自分としては、「あんなことしか言えなかった」と後悔していた思い出だったから。
でも、母が娘を守りたいという一心で放った言葉だということが、ちゃんと成瀬には伝わっていた。
「この親にして、この娘あり!」と拍手したくなるようなワンシーンだった。
成瀬シリーズがこれで終わりだなんて寂しい。
でも、これまでの2巻までで成瀬と出会ってきた人たちが集合して、大津観光大使の最後の役割を終えた成瀬を大津港で迎えるシーン、とっても良かった。
「桃鉄みたい」と笑ってしまう島崎みゆきの脱力加減も良い。
「200歳以上、生きる」と決めた成瀬と島崎。
二人の友情はこれからも続くだろうし、どんな人生を送るんだろうと、見守りたい気持ちに駆られている。



