
もん
@_mom_n
2025年4月9日

カフカ断片集
フランツ・カフカ,
頭木弘樹
読み終わった
心に残る一節
読書日記
@ 自宅
昼間に図書館の窓際で本を読む時間が何よりも幸せだが、寝静まった夜に自宅でお気に入りのマグカップにコーヒーを淹れて本を読む時間もやっぱり好きだ。
この本は海外文学に苦手意識のある私も最後まで夢中になってするすると読んだ。
忘れたくない言葉がたくさんあって、気づけば付箋だらけになっていた。
カフカ愛に溢れた編訳者解説もとてもよい。
p.65
歓喜する者も、溺れる者も、ともに両手を上げる。
前者はこの世界との調和を表し、後者は葛藤を表している。
p.157
心を剣で突き刺されたとき、大切なのは、じっと目をそらさないこと、血を流さないこと、石のように冷たくなって剣の冷たさを受けとめること。刺されたことによって、刺された後は、もう傷つかなくなること。
p.222
本とは、ぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない。

