カフカ断片集

46件の記録
- zita@giraffechai2025年4月29日読了「だれもが自分のなかにひとつの部屋をもっている。/そのことは音を聞くだけでもたしかめられる。/あたりが静まりかえっている夜などに、足早に歩いてから耳をすますと、きちんと固定されていない壁の鏡やランプシェードといったものが、かたかたと鳴るのが聞こえる。」 (本文 p.19)
- 松田茉莉@cotomato2025年4月11日読み終わった去年、入院中にお見舞いで差し入れして貰った本。そういえば読みかけだったなと思って読み返した。未完成の、書きかけの言葉を集めたと言ってしまえばそれだけなんだけど、その言葉の断片に唸ってしまう。これは、未完成の時点で完成されてるんじゃないかと思うくらい。
- もん@_mom_n2025年4月9日読み終わった心に残る一節読書日記@ 自宅昼間に図書館の窓際で本を読む時間が何よりも幸せだが、寝静まった夜に自宅でお気に入りのマグカップにコーヒーを淹れて本を読む時間もやっぱり好きだ。 この本は海外文学に苦手意識のある私も最後まで夢中になってするすると読んだ。 忘れたくない言葉がたくさんあって、気づけば付箋だらけになっていた。 カフカ愛に溢れた編訳者解説もとてもよい。 p.65 歓喜する者も、溺れる者も、ともに両手を上げる。 前者はこの世界との調和を表し、後者は葛藤を表している。 p.157 心を剣で突き刺されたとき、大切なのは、じっと目をそらさないこと、血を流さないこと、石のように冷たくなって剣の冷たさを受けとめること。刺されたことによって、刺された後は、もう傷つかなくなること。 p.222 本とは、ぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない。
- ヨハネくん@plaudite_opera2025年3月29日読み終わった後書きにもあるが、意味が分からないものが多い かと言って「つまらない」では断じてない 感じ入るものがある 読後感としてはシオランの「生誕の災厄 新装版」と似たものを感じた
- ありむら@arimuuu02112025年3月22日読み始めた持ち歩いた家族と出かける時、隙を見つけて本を開く。そういう時は短編集かエッセイを選ぶようにしている。今日はカフカ。短い文章がすっと心に入ってくる。
- ふるえ@furu_furu2025年3月5日ちょっと開いた相変わらずわけがわからん。わからんすぎておもろい。でもちょっと共感できるところというか、無理やりわかろうとする自分がそこに見えて面白い。カフカを好きで読んでいる人からするとあまりよくない楽しみ方をしているのかもしれない。あまり知らないからこそ他人事みたいに面白い。愉快だった。
- はる@tsukiyo_04292025年1月12日かつて読んだどうしようもない不安、自己肯定感の欠如、悪夢のような断片。 そういうものがカフカの文章には漂っている。 あまりにも自分を卑下しすぎていて、「そんなに言わなくても……!」と逆におかしさを感じてしまうことすらあった。 しかし、起きている出来事も人物も自分とは違うのに、「これは私のことだ」と思ってしまうことも多かった。 カフカのこういう部分に惹かれるのだと思う。 この断片集を読んで、もっとカフカの作品を読んでみたくなった。