
本箱
@POPUP7days
2026年10月9日
人間たちの話
柞刈湯葉
読み終わった
選書サービスで選んでいただいた一冊
あまり自分で選ばない、でも好きそうという本がいただきたくて頼んだもの
●印象に残った文章
その事実を確認するだけで、人間たちの存在が必然性に基づいた結果だという空想に浸ることができるのだ
●感想
あまり自分では選ばない、し買わないかもしれない。小難しめのSFが読み慣れない分ちょいちょい立ち止まってしまう。読み口は軽め。
初めの『冬の時代』が短編で悔しい、可能なら長編で見たい世界観だった。さらに言えばインディーゲームで彼らの軌跡をたどりたい。
表題作の『人間たちの話』は好みだった。人間である以上同質であると見做し、他者を求めている男が甥っ子と暮らすことになる話。主人公がことに本気で「人間は動くタンパク質」くらいに思っている。喜怒哀楽がないとかではなく、差別的な扱いがない。こだわってないというか。でも、とても人間。
科学の知識を切り口に、今とは異なる世界の日常が描かれる。新鮮だった。

