イツキ "屍者の帝国" 2026年9月30日

イツキ
イツキ
@maruitsuki
2026年9月30日
屍者の帝国
屍者の帝国
伊藤計劃,
円城塔
魂とは何か、意識とは何か、Xは本当に存在するのか。作品は最後まで答えを確定させない。ザ・ワンの説だって、結局は証拠が残されず、本当に正しかったのか分からない。 読み終えても、私にはこの物語の全てを理解できた気はしない。 でも、それでいいのかもしれない。 この作品自身が最後まで問い続けていたのは、たぶん「正しい答え」ではなく、「私は誰なのか」という問いだったからだ。 人は矛盾している。 自分のことすら完全には理解できない。 それでも誰かと出会い、言葉を交わし、その時間を物語にして生きていく。 そうして作られた物語が、今度は誰かを作っていく。 読み終わってもよく分からない。 でも、ワトソンとフライデーが旅した時間と、最後の「ありがとう」だけは妙にはっきり残っている。 難解で、やたらと話が大きくなって、何度も「今度はそこまで行くのか!」と振り回された。 それでも最後まで付き合ってよかった。
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