
it_shine
@it_shine
2025年4月10日

遠い声、遠い部屋
トルーマン・カポーティ,
村上春樹
読み終わった
ありとあらゆる小説が、古今東西の小説が、はったりなんだけど、それが面白いんだ。何かを感じさせるんだ。現実ではないのだけど、ときに現実以上になったりするんだ。胸を刺すんだ。身に積まされる気持ちになったりするんだ。確実に何かを得ていて、何かを感じさせて、何かの行動をさせている。そういう小説がある。
読むことは簡単かもしれないけれど、読み込むことは難しいのかもしれない。理解したなんてとても言えない。そういうことを拒否している小説のような気もする。そんなことはどうでもいいのだという気もする。でも、そこには確実に何かがある、ような感じがする。やっぱりはったりなのかもしれないとも思う。それでも、読んだ時間を返せ、という気持ちには全然ならない。むしろいい時間を過ごしたという気持ちになる。なんでなのだろう?




