euy "ユービック" 2026年10月1日

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@euy
2026年10月1日
ユービック
ユービック
フィリップ・K・ディック
こんな小説書けるの、天才すぎる。 最初のほうで過去を改変できる(そして改変されたという記憶すらも消せる)反能力者が登場して、こんなん小説でどうやって表現できるんだと思ったら、なんかいい感じでちゃんと書いてて、おおーすげーこのあとどういうふうにストーリー展開させていくんだろうと思ってたら、今度は全然違う設定の方に話が移って、時間が逆行し始めて、結局なんか謎がいっぱい残ったまま終わった(もしかしたら謎ではなくて、なんか読み解けるようになってるのかもしれんけど)。 1つの作品として完結してるっていうよりは、斬新な設定をいろいろ思いついて、その設定で突き詰めて小説書いてみたらどうなるかってのをいろいろ実験してみました、みたいな印象。 そしてその実験のクオリティが異様に高い。 特に、ジョーが死にかけてどんどん疲労と寒気に襲われていくシーンの迫真さは圧巻。 こんな苦しい思いをするなら、半生命なんていう延命措置は要らないって思う。 (どうかいま現実世界で延命措置を受けている人がこんな苦しい思いをしていませんように🙏) そして死を食い止める謎の商品、ユービック。 こんな発想ができるって、どんだけセンスの塊やねん。 作品の中で出てくるいろいろなモチーフが、それぞれ現代社会のいろんな課題のメタファーになってそうな感じはしたけど、難しくて自分にはよくわからん。 でも難しく考えずに、雰囲気を味わうだけでも十分楽しめた。 作品全体的に暗い雰囲気ではあったけど、死にそうになってるジョーが、自分の身体が冷たくなっていくのを実感しながら、「死ぬときに身体が冷たくなるっていう自然の法則に従っているから、おれは孤独じゃない」みたいなことを思ってたシーンは素敵やった。
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