
野家(neue)
@tolle_lege
2026年9月14日
イワン・イリッチの死
トルストイ,L.N.,
米川正夫
読み終わった
主人公のイワンが自ら建てた理想の家に執心する様は自分の父親の姿を、死に向かって徐々に病み衰えていく姿は胃癌で亡くなった祖父の姿を、そして止むことのない痛みに耐えかねて絶望する様は重いインフルエンザや適応障害に苦しんだ自己の経験に重ねて読んだ。
イワン・イリッチが虚栄を極め、そして死に衰えていく様は、これまでに出会った様々な人間の記憶を呼び覚ます。そして、我々はこの先も様々な瞬間でイワンの精神や身振りを演じることになるだろう。それこそが生きることである、と言えるほど偉大な作品だった。