イワン・イリッチの死
16件の記録
野家(neue)@tolle_lege2026年9月14日読み終わった主人公のイワンが自ら建てた理想の家に執心する様は自分の父親の姿を、死に向かって徐々に病み衰えていく姿は胃癌で亡くなった祖父の姿を、そして止むことのない痛みに耐えかねて絶望する様は重いインフルエンザや適応障害に苦しんだ自己の経験に重ねて読んだ。 イワン・イリッチが虚栄を極め、そして死に衰えていく様は、これまでに出会った様々な人間の記憶を呼び覚ます。そして、我々はこの先も様々な瞬間でイワンの精神や身振りを演じることになるだろう。それこそが生きることである、と言えるほど偉大な作品だった。- ペンタ@penta2026年4月12日読み終わった世俗的・虚栄心による成功に何の意味があるのだろうか? 死んでしまっては全て無に帰す。 しからば、人類の繁栄・進歩に寄与することにこの身を捧げるべきではなかろうか。 あと話のテーマとはズレるが、体の小さな不調は後々響くので病院に行くこと。
- 猪@ibu4_6182026年1月11日読み終わった一人の高級裁判官の一生を描いた作品。 まず面白いと思ったのが、物語の主役が、個性的なスターや天才ではなく、何の変哲もない、ある意味で「普通の」エリートである点。 どの時代にもいる普通のエリートが、出世や高い給料、社会的地位を追い求めてほどほどに成功を収めていくが、不治の病にかかり、精神的にも肉体的にも恐ろしい苦痛を感じ、孤独に過ごす中で、自分の人生はこんなはずじゃなかった、間違っていたとしきりに思いながら死んでいく。 個人的にはこの小説の薄さが好き。一人の人間の人生を描写しようと思うとこんなもんだよなと、ある種の開き直りを感じた。 また、自分がそれが正しいだと信じて疑わなかったものが、全て偽りだったと最後に気づく。本当はどうでも良いことだったと思い知るという恐ろしさもこの小説からの学びだ。 これだけ生成AIが進歩し、情報過多な時代なので、「これをすれば正解」「賢い人はこれをしている」のような正しい情報に踊らされる世の中だからこそ、それは自分にとって大事なのか、本当にどうでもいいことではないのか、生身の自分が一番生き切れる生き方をきちんと悩んで模索しなくてはいけないと感じた。







