shiori "グレーとライフ" 2026年10月2日

shiori
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@shiori_417
2026年10月2日
グレーとライフ
著者がマイノリティとして直面してきた生きづらさから目をそらすことなく、それでもどこか軽妙な筆致で、読みやすい中にいろんなことを考えさせられた。 “現代日本において、こんなにもLGBTQ+に肯定的な人が多いのは、それだけ多くの人が、自分も一緒に自由になりたいと感じていることを意味しているはずです” (「はじめに」) ジェンダーインクルーシブの文脈で「女性が働きやすい会社はきっと男性にとっても働きやすい会社だ」というようなことが言われるけれど、それと同じように、マイノリティが生きやすい世界は、きっと誰にとっても生きやすい世界だ。 そういう意味ではマイノリティの方が直面する社会的な問題について、当事者“でない”人はいない、とも言えると思うし、道徳的な観点とかそういう理由よりも、もっとみんなが参加意識を持ちやすい理由になるんじゃないかと思った。 人間の平等性についての、以下のくだりもなるほどなと思った。 “すると、その方はこう言った。 「みんな、見えている世界が違うんです。障害のある人と、障害のない人とでは見えている世界が違う、というわけではなくて、どんな人も違う。私も、太田さんも、みんな違うんです。それぞれが自分だけの心や身体や環境を通じて世界を見ている。そして、それぞれの世界では、それぞれに美しいものが見えていて、それをずっと見ていたいと、誰もが願っているだけだと思うんです。そういった意味で、人間に上下はありません。障害があってもなくても、どんな子にも、ひとりひとり、美しい、素敵だ、と感じるものがあります。大人は、子どもたちがそれを見ていられるようにサポートできたなら、それでいいんじゃないかと思います」 (中略) それぞれに大切にしたいものがあって、その美学に上下などないということは、人間に上下がないことの証明だと、忘れずに生きたいと思う。”「美学という平等」より) 相手も自分も、この観点で大切にできると思った。 まだ著作は本作だけのようだけど、もっとこの方の文章を読んでみたい。
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