海が見える部屋 "たとえ祈りが届かなくても君に..." 2026年10月2日

たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ
終わってしまった。物語なんだから勝手に安心してた。終わってしまった。あとがきを読んでより実感した。続きないんだ。続かないんだ。あえて見せないんだ、死んだ理由。その断片すら分からない。タイムリーなことに、この本を読んでいた朝、電車が遅延して数人が遅れて学校に来てた。人身事故だった。作中のように強い言葉ではないけど、みんな無感動で無関心なのが、悲しくなった。でもこう思うのはこの作品を読んだからで、読んでなければ、一限目受けなくて「いいなぁ」くらいに思ってたかもしれない。いつも、汐見夏衛さんが描く平凡な女の子に感情移入するけど、今回は特にそれが強くて、読了後心の中がぐちゃぐちゃだし、でも苦いガムみたいな、少しスッキリした味もあって。想像した展開とは全く違って、王道ではないけど、それがうまく作用して、ファンタジックなのに現実味があって、苦しい。
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