LUCiA "テロリストのパラソル" 2026年10月2日

LUCiA
LUCiA
@gogo
2026年10月2日
テロリストのパラソル
1995年に乱歩賞と直木賞を史上初めてダブル受賞した、とのことで期待して読んだ作品。これも傘寿の母へのプレゼントとして購入。プロジェクト前に読破。 まだ携帯が普及し始めた頃のようだ。パソコンにも主人公はびっくりしていた。ものすごく記憶力の良い人だからあらゆる新聞記事、テレビニュース、電話番号などを覚えていられる、と言う設定は、なんだかさらりとしか書かれておらず、それが何か?と言った印象。テレホンカードで公衆電話から電話をかける様子は、自分の若い頃を思い出させる。あの頃はいかに電話番号をゴロよく覚えるかを考えていたなぁ。今ならスマホで何でもできる代わりに、全てデジタルの足跡がつくのをいかに上手くかわすか、になるな。 巻末特別対談で、逢坂剛と黒川博行がこの作品について、乱歩賞と直木賞を受賞したのはやはり文章力だと言っているが、確かに何かちょっとハードボイルドな文章。しかし何と言うか、二度三度とどんでん返しがあり裏切りに次ぐ裏切りがテンポ良く進む現代のミステリーにすっかり慣れてしまった私の脳ミソには、この小説に出てくる人物たちが良い人ばかりなのが、、、あれ?もっとこの人にウラはないの?と思いながら最後まで読み終えてしまった。 30年って、こんなにも価値観とかものの考え方が変わってくるんやねー。という感想でした。
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