
積読家
@tsuntsundondon
2026年9月18日
雨が降ったら
寺地はるな
読み終わった
老舗の傘屋さんにまつわる短編集。どれもリアルにある寂しさを包み込んでくれる温かさを感じるお話だった。個人的には親が認知症になるエピソードはより抉られる感覚の方が強かった。実際に親が認知症になっているわけではないが、その未来をすごく恐れているがゆえに。それぞれがその時置かれている状況に応じて抉られるところは異なるだろうが、それをわざとらしくないじんわりとした温かみで包み込んでくれる。
また全体を通して、そこに行ったら会える人がいるという安心感は大きいなと思い、個人店の魅力的なところだと思った。たまに通ってしまうような個人店を見つけていきたいな。
印象に残ったとこ、
・美禰ちゃん、ママをママにしてくれて、ほんまにありがとう」最後の志摩旅行で、母はすこし恥ずかしそうにそう言ったのだった。パパは死んでしまったけど、美禰ちゃんがおったからさびしくなかったよ、と。
