Oren Kish "失われた時を求めて(4)" 2026年10月3日

Oren Kish
Oren Kish
@orenkish
2026年10月3日
失われた時を求めて(4)
失われた時を求めて(4)
マルセル・プルースト,
吉川一義
抽象的なテーマについての語りが多くて、ついていけないところが多々あったけれど、主人公"私"の祖母がホテルのレストランの窓を勝手に開けて、他の客のカトラリーが全部吹き飛んでしまうところや、 「ひとつの作品を生み出すのは、有名になりたいという欲望ではなく、勤勉に仕事をする習慣であるのと同様に、未来を保全してくれるのは、現在の歓喜ではなく、過去にかんする賢明な省察である」 「――ケーキはもの知りで、タルトはおしゃべりである。ケーキにはクリームの愛嬌があり、タルトには果物の新鮮さがあり——」 など、思い返せば気に入った箇所も多かった。 花咲く乙女たち(アルベルチーヌたちの集団)に対して"私"が抱いていた気持ちは今で言う「箱推し」ってやつなんじゃないかと思った。 社交界での階級や人間関係についての話は、なんで現実から離れたところでこんな鬱陶しいことを読まなくてはならんのだとうんざりしたけど、これも今思い返すと面白かった。あとやっぱりこの巻も結びの文章が凄く良かった。この巻はいずれ再読したい。
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