
itshin
@it_shine
2026年10月3日
少年が来る
ハン・ガン,
井手俊作
読み終わった
こんなことを書くのはおこがましいのだけど、というのはここに描かれている人たちと、自分の状況は全く違うからだ。だけれど、抵抗し、拷問され、殺された人たちに、自分の今の状況を重ね合わせて読んでいた。
生きているだけで後ろめたい気持ちになっている残されてしまった人たちのこと。やっぱり自分とは全く違うしやっぱりおこがましいのだけど、その人たちのことを思う。
グロいシーンもたくさんあるし、誰にでも薦められる作品ではないのかもしれない。けれど、全世界の人が読むべき作品なのではないのか。人間のある一面をそれも残酷な、残忍な一面を描いている。人間の、崇高さも。ある種の美しさも。儚さも。権力への抗いも。不条理も。
こんなに打ちひしがれるようなテーマの作品が、現代日本に生きている私に曲がりなりにも共感させるのだから、小説というのはすごいし、この小説の凄さなのだと思う。
夢中になって読んだ。素晴らしい経験だった。これは韓国だけの歴史ではない。人類の歴史なんだ。









