
いちのべ
@ichinobe3
2026年10月3日
読み終わった
読了。ユング心理学を学ぶ参考になれば、と思って読んだが、もともと自分が仏教に関心を持っていることもあり、河合隼雄の著作への興味が増した。
読んでいて納得感と新鮮な驚きがあった引用。
>> 近代人は「進歩」という言葉が好きでした。現代人もその考えをいまだに強く引きずりすぎているように思います。「進歩」の図式を提供する直線的段階的な過程の理論は、どうしても受けいれやすい。その点でユング派の考えは非常に柔軟ではあるが、仏教となるとそれがもっと徹底している。最初から最後までというよりは、そもそも始めとか終りなどというものがなく、すべてがすべてのままで、全体としては不変という世界の姿を、それはわれわれに見せてくれます。(p150)
>> 私は人間の心は、意識の異なるレベルでそれぞれの統合性をもちつつ、全体的には中心をもたずにスーパーシステムとしてうまく機能しているのではないか、と考えようとしています。つまり、心全体としてうまくはたらいているとき、そこに敢て統合の中心を求める必要はない、と考えるのです。(p161)
