
スカイ
@skygrey
2026年10月3日
魔性の子 十二国記
小野不由美
ふと思い出した
父
7年前、白銀が発売する直前にも十二国記をシリーズ通して読み返したんだった。ちょうど今ごろの9月末から10月のはじめごろ。
父の通院に付き合って、待合室で『魔性の子』を読んだ。父は混み合う待合室で待ちたがらないから、朝一のバスに乗って人気のない待合室で診察開始時間を待つ。
金づちの場面や屋上にずらっと並ぶ場面などを読んだ。
そのとき父は何の本を読んでたんだっけ。読みながら、B6サイズくらいのノートに几帳面な字でびっしりとメモを取っていたように思う。
私が手に持つ『魔性の子』を見て「小さな字の本だねぇ」と言っていた。
不穏な話を読んでいるのは気づいてなかっただろうな。
少し薄暗い待合室に並んで座り、本に没頭しながら診察を待っていた静かな時間。
あのころはまだ元気だったな。そこから1年くらいで急激に具合が悪くなり入院〜入所になってしまった。
『幽冥の岸』発売で『魔性の子』の書影を見かけることが増え、ふと思い出した。
もうじき父の一周忌。

