
🐟
@mikanz
2026年10月3日
すべての、白いものたちの
ハン・ガン,
斎藤真理子
読み終わった
『少年が来る』は辛すぎて泣きながら読んだ。その後で、なかなか手に取ろうと思えなかったけど、韓江自身が『少年が来る』のショックから立ち直るために書いたものだと知って読んでみた。
「2 彼女」は、生まれてすぐに亡くなった姉に、「私」の身体を貸与するという設定で語られていて、そこで実現されるのは、あり得たかもしれない姉の生であるのと同時に、あり得たかもしれない「私」の生でもある。
平野啓一郎の解説(「恢復と自己貸与」)もよかった。少し前に『私とは何か』を読んだばかりだったのでタイムリーだなーと思った。『私とは何か』にあった、分人主義における他人の死の考え方を思い出した。近しい人が死んでしまったとき、その死は相手に対する自分の分人の死をも意味するから悲しい。
このお話の「私」と姉は、現実に同時に存在することができないから、それぞれとの分人を生きることは不可能で、だからこそ姉に身体を貸与して自己理解を図ろうとする「私」の行為は、その代わりとなり得るかと思った。
ぐるぐる考えてぐちゃぐちゃ
