
Anna福
@reads--250309
2026年10月4日
見えるか保己一
蝉谷めぐ実
読み終わった
江戸時代、盲人が組織に属し、職業や身分を得て生計を立てる仕組みを幕府が公認・保護していたことに驚く。
ふと登場しては気になっていた幼馴染の輝明。最後にその存在の意味が明らかになり、なるほど、と唸った。
保己一と輝明の最後の場面では、
保己一の心情が激しく噴き出す。
その激しさを受け止めるように訪れる、ラストの静けさ。
人は見たいように見て、正しいと思いたいものを正しいと思う。見えること、見えないことの境界が揺らぐなかで、何を信じどう生きるのか。其々の章タイトルの二重の意味。
とても良かった。
「正しく見えるものなんてこの世に何一つとありゃしねえんだよ!」 「人ってのはすべて見たいように見るものだ」





