
はなを
@873noreads_
2026年10月4日
李陵・山月記
中島敦
「己は次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶と慙恚とによって益々己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。」
「才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ。」
思春期の入り口に立った人間が必ず読むべき通過儀礼みたいな本だなと思う、いつ読んでも刺さって抜けない。
大人になってから読むとさらに自分の身を鑑みて「ウッ」と思ってしまう 。例えば、大学時代にできた友達と会うのは大好きだけど、中学までの地元の知人には一切会いたくないなぁと思う時。それなのに中学までの地元の知人が毎年正月には帰ってくるのか尋ねてくる時。やんわりと毎年断る時。
まだ私は虎ではないと思うけど…
虎のようになってしまった人もそろそろ出始めそうな年代になってきた。
