
かゆ
@kyn_kn
2026年10月4日
シリアの家族
小松由佳
読み終わった
2026年で最も印象に残った一冊となりそう。
偶然とはいえ、映画オデュッセイアと同じタイミングで読めて良かった。失われた都市、故郷への帰還、戦争で失われるものや生まれるもの。リンクするものが少なくなかった。
ヤマザキマリさんのエッセイを読んでからずっと憧れていたパルミラ遺跡。きっといつか訪れていたはずのその場所は内戦によって破壊されてしまった。そこから興味を持ったシリアのこと。
小松さんの写真家としての想い、そしてシリア人家族との密接なつながりがあるからこそ、唯一無二の内容になっている。
そこで確かに生きていた人たち、これからも生きていく人たちへの彼女の眼差しが鋭くも暖かく、ただ心を掴まれた。
これは対岸の火事ではない。自分は日本で、この世界とどう向き合っていくのか、常に問われていると思う。もう他人事で片付けられる世界ではないと。
