
つたゐ
@tutai_k
2026年10月4日

雨を操る
グレゴリー・A・バートン,
ブレット・M・ベネット,
黒沢令子
読み終わった
@ 本屋lighthouse 幕張支店
三世紀にわたる(主に欧米の)森林と気候変動についての関係性を追った歴史書。森林と降雨量に注目して、人工的に雨を降らせようとしたり、気候や植生をコントロールしようとしてきた人々の取り組みがまとめられている。すごくおもしろかった。
今の気候変動対策は炭素に重点が置かれていて、森は炭素の固定が役目というように捉えられがちだけど、森林と水の循環にも視野を広げた方がいいだろうし、検証していかないといけないことがたくさんあると思った。この本では森林への人々の関心が強いこと、対策として森林だけを増やしていてはいけないことも書かれていて、たとえば砂漠や草原といった破壊されやすい場所についても考えが巡らされているのが良かった。砂漠や草原、干潟、湿地といった場所にはその場所に適した生態系があるわけで。
最後に、科学だけではなく、歴史学の分野とも協働して気候変動の問題に取り組まなければならない、ということが書かれていたのがとても良かった。

