
ジル@本
@SHJHW_Book
2026年10月4日
シャーロック・ホームズの冒険
コナン・ドイル,
アーサー・コナン・ドイル,
延原謙
読み終わった
名探偵シャーロック・ホームズと、その相棒にして記録者たるジョン・ワトスンの物語。
コナン・ドイルによって書かれたホームズの物語は、長編4話、短編56話、計60話ある。
本書はそのうちの短編10話を収録した短編集。
収録作は、「ボヘミアの醜聞」「赤毛組合」「花婿失踪事件」「ボスコム谷の惨劇」「オレンジの種五つ」「唇の捻れた男」「青いガーネット」「まだらの紐」「花嫁失踪事件」「椈屋敷」。
割とメジャーどころは本書でおさえられる印象がある。
以下、一部の話を読みながらしていたメモ(内容も量も偏りあり)。
なお、当方はシャーロック・ホームズはもちろんワトスン博士も大好き系読者である。
〈ボヘミアの醜聞〉
アイリーン・アドラー登場作。
この話にしか登場しないのに「あの女」(女と書いて「ひと」と読む)扱いの印象が強すぎる(そしてホームズに女性の影がなさすぎる)せいで、後世のパスティーシュやら何やらでやたら出てくるアイリーン・アドラー。
後世の作品で、下手したらワトスンさんすら出ないのに、さらに下手するとホームズの想い人枠でアイリーン・アドラーが登場する展開が好きではないんだけど、オリジナルのアイリーン・アドラー自体はかなりシャレてて良いんだよな……。男装してホームズに挨拶するところとか。
基本的に人を見る目がある。一緒に撮ったくせにその写真を奪うためにあの手この手する相手より、事情を理解したうえで急いで結婚して高飛び(?)に付き合ってくれる相手のほうが結婚相手として絶対良いよな。
ときに、シャーロック・ホームズものを読んで毎度新鮮な気持ちでそわっとするのが、紳士同士が腕組んで歩く描写が普通にあること。なかよしじゃん。
〈花婿失踪事件〉
普段指輪してなさそうなのに(偏見です)わざわざワトスンさんが来るタイミングでしておいて、「その指輪は?」と聞かれたら「オランダ王室からちょっとね」「いやこれはいくら君とはいえ話せないんだけど」とチラチラするホームズ(うざかわいい)。
ホームズものにしてもウースター&ジーヴスものにしても、おじさんやおばさんから一財産もらってるパターンが結構あるんだけど、当時の(あるいは現代でも)お金持ち世界だとあるあるなんだろうか。
ホームズものあるあるだが、親(特に義理)は割とお金に目がくらみがち。
〈ボスコム谷の惨劇〉
ホームズ&ワトスンお出かけ回。
電報でいきなりワトスンを呼びつけるホームズ。即座に「リフレッシュも兼ねていってらっしゃい」となるワトスンの奥さんも、30分で身支度を終えて向かうワトスンもフッ軽。冒頭からテンポがいい。
〈まだらの紐〉
調査のため、深夜に依頼人の家を訪れ、猩々と遭遇して驚く一幕。「内心の動揺にぎゅっと強く私の手首を握りしめたが」とある。
一瞬、ん?となったが、ワトスンさんの手首を握るかたちで引っ張ってくホームズは割と想像が容易ではある。なかよしじゃん。
〈椈屋敷〉
出だしから、退屈さ故にワトスンにいちゃもんつけるホームズ。
話には全く関係ないのだが「ちょろちょろ燃える楽しい暖炉」って表現、なんか最高にかわいいというか楽しいというか、愉快になるな。