
阿久津隆
@akttkc
2026年9月27日

熊 他三篇
ウィリアム・フォークナー
読んでる
大熊のオールド・ベンをやっつけるところが近づいてきた雰囲気だ、アイザックが大役を任せられた、コンプソン将軍が推した、もちろんクェンティンとかの先祖だ、おじいさんとかだろうか、一行は熊を追いかけて、川を渡り、ライオンが熊を追い詰めて、噛みついた、熊は、ライオンを抱きかかえ、それから腹を爪で引っ掻いた、するとブーンが走った、ブーンの手にはナイフがあった、ブーンは熊の背中にまたがった、ナイフを持った左手を熊の喉元に近づけた。
p.90
その手は一度落ちただけだった。その一瞬、三者はまるでひとつの鋳物の像に似ていた―喰らいついた犬、熊、その背にまたがってナイフの刃をさぐるように動かしている男。と見る間に三者は下に落ちたが、それはブーンが背にいる重みのためにブーンを下にして仰向けに倒れこんだ。また背中が現われ、するとすぐにブーンがまたそれにまたがった。ブーンはナイフを手離さずにいて、少年の眼にはナイフを突き刺してさぐる彼の腕や肩の細かな動きが見てとれた。再び熊は大きく立ち上がった―人間と犬とをぶらさげたまま、身を廻し、二歩三歩、森のほうへと人の歩くように踏みだし、そして倒れ落ちた。それは崩れたのでもなければ、潰れたのでもなかった。木の倒れるのと同じように、体全体が倒れこんだのであり、人と犬と熊は、一体になって、一度だけバウンドしたかに見えた。
まさかのブーンで、ライオンに顔向けできないと恥ずかしがっていたことを思い出したら今の姿に感動して、すごい、すごい、と思いながらブーンの活躍を見て、そのあとも自分の治療ではなくライオンの治療を何よりも求めた。サムが事切れた。それにしても、「熊」、もう終わりなのだろう、と思ってからが長く、あ、まだ続く、まだ続く、とびっくりしながら読んで、え、まだ終わらないの、というところで閉じ、寝た。
と思ったら1時間くらいですぐに目が覚めてしまい、眠気が消えてしまった、さっきはいい入眠をできていたが、挫かれた感覚だ、それで「熊」を開いて続きを読んで、何年かが過ぎて、森は少し開発の手が入ってきて、寂しさがそこにはあって、その森の中にまだ少年であるアイザックが入っていって、でもまだ、これから森は少しずつ小さくなっていくが、70年は通い続けるわけだった。「熊」が終わると次に行くと「むかしの人々」で、写真があって、キオスク的な小屋とおまけみたいに生えている木、そしてだだっぴろい道で、道には馬と人が少しいて、小屋以外に見通す限り建物はなくて、その町角というのか、そういう昔の写真を見ていたら、そりゃ馬に乗って移動するだろう、という気持ちになった。広さもそうだが土っぽさもだろうか。歩いたら、歩くごとに細かい砂が舞いそうだ。馬は、自転車とかよりずっと高い。高さがほしくなる道ということだ。だから馬がお似合いだ。
