本棚のすきま "絶望しかけた女子のための世界..." 2026年10月5日

本棚のすきま
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@maa
2026年10月5日
絶望しかけた女子のための世界史
絶望しかけた女子のための世界史
ティチュー・ルコック,
鳥取絹子
タイトルからして女性が手に取ることが多そうだけど、私はむしろ男性にこそ読んでほしいと思った。 歴史を勉強していると、まぁ女性って出てこない。ほんとに出てこない。不自然なくらい出てこない。笑っちゃうくらい出てこない。 でも、どの時代も人口の半分は女性だったわけで。 じゃあ「女性史」って、そもそも何なんだろう? 女性史と名前がついた時点で、歴史の本流から外れてしまうことにならない? 地味にショックだったのが、学生時代にはこのことに全然気づかなかったこと。 歴史を「暗記科目」として勉強していたからなのか、ジェンダーという視点を持っていなかったからなのか。今になって歴史を見返すと、見えてくるものが全然違う。 著者がフランス人なので世界史というよりフランス史寄りの本ではあるけれど、そもそも私たちが世界史として学んできたもの自体、西洋中心の歴史観でもある。 歴史から排除されてきたのは、女性だけじゃなくて、人種だったり植民地にされた側の人々もそうなのかもしれない。 「今の時代に生まれて良かった」と思う一方で、まだまだ道半ばなんだろうな、とも思う。 そして、人間が社会の中で生きている限り、本当の意味で「自然な自分」でいられることなんてないのかも…私たちの当たり前は、社会や環境の中で作られているから。 歴史を読むことって、過去を知るだけじゃなく、「今の自分たちは何に作られているんだろう?」と考えることなのかもしれない。
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