
霧
@yoruto
2026年10月5日
ぼくのメジャースプーン
辻村深月
読み終わった
借りてきた
あらすじ
ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかったーー。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。
p393〜、抜粋。
先生が微笑む。しかし次の瞬間、拭ったようにその笑みが顔から消え失せた。
「彼には、報いを受けてもらいます。これは、因果応報なんですよ。誰かに対してひどい行いをした者、誰かを馬鹿にして笑った者、傷つけた者。そういう人間は、いつか必ず自分の人生にそれが返ってくる。
たとえば、僕たち学者が先輩の学者の悪口を言う。あの人のしていることは時代遅れで見当はずれだ、若い女性が職場の先輩のことを、威張っていて腹が立つ、あんな風な年の取り方はしたくないと言う。そう言う彼らが年を取ると、今度はそれが返ってくる。自分が言っていたこととそっくり同じ言葉を、自分より若い世代に言われることになるんです。そうやって報いを受ける」


