
doji
@doji_asgp
2026年10月4日
YABUNONAKA-ヤブノナカー
金原ひとみ
読み終わった
「藪の中」はどこかにきっと正解があるように思えたけれども、「YABUNONAKA」にはどれもが正しくてどれもが間違っているような、そんな感覚を抱いてしまった。長岡さんの「正しさ」への過剰な執着、五松の暴力的な性行為、木戸の自殺企図など、筆が乗っているところはその分読むのがしんどくで、どれもがあまりに現実的なのは「インザメガチャーチ」的でもある。
男性として生まれ、年齢的には五松に近いじぶんは、共感できないとはいえ社会からはおなじカテゴリーの生き物としてみられているのだろうなという絶望感が湧き、木戸の一連の描写には暗い気持ちになった。リコで締めくくるのも印象的で、どちらかというとかつて恋愛などをしていたじぶんは恵斗の振る舞いに近いような気もするけれど、あんな強い女性ってほんとうに存在するのかなと、そこだけフィクション性を感じてしまう。
