jyue "はいつくばって" 2026年10月6日

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@jyue
2026年10月6日
はいつくばって
はいつくばって
ミランダ・ジュライ,
岸本佐知子
10月某日 暑くて理由なく底抜けに素晴らしい夏という季節が終わり、急に寒くなってしまう。急いでクローゼットの奥から春に着ていた服を取り出すけれど、もうどれもちぐはぐで、しょうがないからちぐはぐのまま生活をする。 夜。手羽先と大根とゆで卵の煮物を作るが、食べたかった時間までに食べたい柔らかさまで煮込めないことが分かり、急きょ追加で焼きうどんを作った。なんだか急いでばかり。 眠る前に『はいつくばって』。 途中まで主人公に対して「ああ、ばかばか、なんでそんなことをするの」という気持ちと、「いやいや、存分にやってしまえ!」という気持ちと、混ざり合いながら読み進めていたけれど、最後のほうは一気にドラマチックになり、恍惚としながら読み終えた。こういう、映画を文章として書き出したかのような、でもそれでいてこれは映画化しにくいよなあと思うような物語は、ミランダだからこそ書けるのだと思う。読み終えて、ひと呼吸おきながら本を閉じる。閉じた本からは熱を感じて、まだそこに物語の続きがあり、物語が動き続けている気配があり、この閉じたページのなかで、見えないだけで、お話が進んでるんじゃないかと錯覚しながら、そんな息遣いを感じながらもそれでも確かに読み終えた背表紙を見つめて余韻に浸った。
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