
ありー
@nonpock
2026年10月6日

げいさい
会田誠
読み終わった
この本を手に取ったのは、会田誠という人をもう少し知りたいと思いが引っかかっていたところに、たまたまABCでこの本を見つけたから、という偶然でした。
彼が美術予備校や美大・芸大の入試のあり方について何か思うことがある、ということは何となく知っていましたが、具体的には知らず。知ろうとしても美術の解像度が低い私には理論的に説明されても分からないので、小説として描いてくれるのは助かりました。
どうやら受験用の絵の描き方というものがあり、ある種の型に自分をはめながら自分なりの表現をするという境地があるらしい。その獲得の過程で失われる自分らしさを繋ぎ止めながら対峙する場面がたくさんありました。物語では個性を貫く者は合格せず、受験対策により過ぎた者は合格後に筆を置き自分を取り戻すための表現活動をはじめて。主人公は二浪目の若者で、まさに自分が何のためにこの浪人生活を送るのかと周りの状況を見ながら迷い、予備校の友達が所属する芸祭に参加したというお話。