Suzuki "河岸忘日抄" 2025年4月11日
Suzuki
@finto__
2025年4月11日
河岸忘日抄
堀江敏幸
読み終わった
★★★★★ 「そうだろうか、と彼は思う。周囲にべつの人間が、べつの人格が、たとえ相互に無関心であろうと存在していないかぎり、どんなに内にこもっているつもりの人間でも存在できないはずではないか。自分はたったひとりだと考えるのは、だからおそろしく傲慢なことだ。おれはひとりぽっちだと、そう考える余裕を与えてくれているのは、なんの血縁関係も、なんの力関係もない赤の他人たちだからである。」p197
読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved