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@reads193
2026年10月6日

ハンチバック
市川沙央
読んでる
P73
本を読むという普遍的な行為すら、努力して「獲得」しなければならないこと。何気ない日常のしぐさであるべき営みが、「障害等級」や「算定単位数」や「加算」という用語と時間の制約に括られ、福祉サービスとして評価されることで、失われていく何か。
P83
自分はどう生きるのか? 自分は誰のために、何のために、子どもを産んだり産まなかったりするのか? どうしたら自分の人生を生き切ったことになるのか? 障害者や女性は、生命や人生にかかわることさえ誰かから決められてきたのではないか。だったらそれを私に返してほしい──そう、彼らや彼女らの主張は、緻密に調べれば調べるほど「生命を肯定したい」という素朴で単純なところに行き着くのです。
P88
ある一面では弱者であっても、別の一面では強者である──このようにして強者と弱者の相対性を自覚することは、誰であろうと必ず持つべき観点であり、現代の社会に広がる意識の分断に吞まれないためにも効果的な処方箋だと思っています。
