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@reads193
- 2026年7月9日
ゲーテはすべてを言った鈴木結生読み終わった博把家のような家族が本当に存在するのだろうか。全員が高い教養を持っていて、仲が良く、会話や議論が活発に行われていて素敵すぎる。学者の親を持つ友人は1人2人いたけど、こんなエピソードは聞いたことがない。 哲学的な話の部分はかなり難しいが、要所要所に散りばめられたエピソードがきちんと回収されて、意外にもすっきりした読後感になっている。 綴喜、良い名前だな。 - 2026年7月7日
ホワイト・ティース(上)ゼイディー・スミス,小竹由美子読み終わった西加奈子さんオススメで、どの書店でも上巻だけなかった。 前半は何故これがオススメなの、、?と困惑しながら読んだが、アーチーパートの最後あたりで急激に面白くなった。結構大きな事件がいくつも起こっているけど、山場という感じにはならず、案外淡々と進んでいく感じが面白い。登場人物たちは事件に直接は関係のないところで激しく言い争ったり、時には暴力もあるから、そことの対比も可笑しい。 家族の話が中心になっているのに、思い合ったり通じ合ったりしないところが、どことなく「百年の孤独」に近いものを感じる。結果、かなり好きな小説かも。 - 2026年7月4日
半分のぼった黄色い太陽 上くぼたのぞみ,チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ気になる - 2026年6月29日
カラマーゾフの兄弟(4)フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス,亀山郁夫読み終わったようやく読み終わった。カラマーゾフの父殺しという主題をとっているけど、ロシアvs欧州とか、正義vs信仰とか、大きい問題がずっと根底にあって、難しい。 検事の言うことにも弁護人の言うことにも少しずつ真実と思い込みが含まれていて、結局何が本当なのかわからない。時代背景考えるとなくて当たり前だけど、血液検査とかしたら良いじゃんと思ってしまう。科学が発展する前の裁判ってこんなに不確かで情に左右されるものだったのかと驚きもあった。 - 2026年6月26日
オリクスとクレイクマーガレット・アトウッド読み終わったマッドアダム三部作、絶版の第一部。図書館で見つけられた。 第二部の「洪水の年」から読み始めていたけど、順番としては正解だった。第二部は何に巻き込まれているのか分からないながらも、少しずつ種明かしをされていく形で読み進められて、プロヘメ的な楽しみ方ができた。しかも第二部第三部で事前知識もあるから、答え合わせ要素もあり、よかった。第一部からだと、本当に謎が謎を深めていくばかりで先を読もうと思えなかったかも。 クレイクが意図的に人間を残して、本当に新世界を作ろうとしたのではないかと思っていたけど、そうではなかった。想像よりもずっと、クレイクは可愛げのないやつだった。ジミーの話にレンがそこまで出てこなかったのも、クレイクと神の庭師たちの接触がはっきりとは描かれなかったのも、意外だった。 求めていた答えが全て得られたわけではなかったけど、三部作コンプリートということで、ひとまず満足です。 - 2026年5月26日
マッドアダム(下)マーガレット・アトウッド,林はる芽読み終わったディストピア小説だけど決して絶望だけではない。 もちろん悲しい別れもあって、胸糞が悪くて想像するのに辛い出来事もたくさんあった。ブラックビアードがオリクスとクレイクの亡骸を見た時の叫びは、本当に胸に来るものがあった。救われてほしかった人はみんないなくなってしまった。 それでも希望を感じられたのは、大人から若い世代へ、そしてクレイカーへ、知恵や文明が受け継がれていく様子が描かれていたからだと思う。そしてそれが、物語、本という形で残されたから。何もかも失ったと思っても、ことばが次への希望を繋いでくれると信じさせる結末だったのが、大変美しかった。 - 2026年5月22日
青い眼がほしいトニ・モリスン,トニ・モリソン,大社淑子気になる - 2026年5月18日
地球にちりばめられて多和田葉子読み終わった他人にあらすじを説明できない小説だ。 日本と思われる国がなくなってしまって、地球上に散らばった仲間を探して旅をするんだ。簡潔にまとめるとこうだけど、これじゃこの本の主要テーマの言語が全く入ってこない。読まないと魅力が伝わらない小説は、私は好きだ。 日本がどうしてなくなってしまったのかという謎には全く触れられないまま、旅仲間だけがどんどん増えていく。物語は膨らむ一方だけど、果たして全て回収されるのか。 登場人物が代わる替わる進行役を務めていく形式が、V.ウルフの「波」に近いものを感じた。互いの話がシンクロする部分もあるけど、ピッタリ重なるわけではない。ぼんやり読んでいるといつの間にか遠くへ連れてこられている感じ。舞台演劇っぽい。 - 2026年5月17日
未来のアラブ人リアド・サトゥフ(Riad Sattouf),鵜野孝紀気になる - 2026年5月17日
俺の歯の話バレリア・ルイセリ気になる - 2026年5月14日
マッドアダム(上)マーガレット・アトウッド,林はる芽読み終わったゼブが生きていて良かった。アダムとの過去が語られるとは予想もついていなかった。どうして神の庭師たちにゼブがいるのかと不思議に思っていた部分が消化されそうで安心した。 クレイカーたちの純粋さに苛立ちを感じてしまう。悪を全く知らない存在って、全員が悪を知らない環境でないと厄介。クレイクも完全に人間を絶滅させてクレイカーと動物だけの世界にしたかったとは思えない。スノーマンザジミーを残しているし、有性生殖だから絶対に競争が起きる余地を与えていると思う。 クレイクのことをもっと知りたいけど、1部目が絶版のため下巻にかけるしかない。 - 2026年5月12日
空、はてしない青 上メリッサ・ダ・コスタ,山本知子気になる - 2026年4月29日
白いしるし(新潮文庫)西加奈子読み終わった再読。 帯にあった「全女子共感」にはやっぱり今回も共感はできなかった。 身を持ち崩すほどの熱情、全てを変えてしまう出会いに憧れるが、そんなものとは縁遠い人生を送ってきた。恋愛においてだけでなく、熱中できるものや譲れないものもないに等しい。夏目ほど生命力が豊かでないので、運命を大きく変えるものを怖がっているのかもしれない。 前回読んだ時はコンプレックスを抉られる部分があったが、今はもう、そうやって生きてきたから今の自分があるしな、と受け入れられるようにはなっている。西加奈子作品を読むと、自分が順調に歳を重ねてきているのを感じる。 - 2026年4月24日
人間をお休みしてヤギになってみた結果トーマス・トウェイツ,村井理子読み終わった思ってたよりもかなり本格的にヤギになっていた。 人間生活がままならないから、お休みしちゃお!っていう発想がまずおもしろい。でも、ヤギになる過程は緻密。着ぐるみとかそういうことじゃなくて、ちゃんとヤギの群れに参加して山で草を食べるところまで行き着くなんて。 ヤギになってみた結果、イグノーベル賞を受賞して人間生活も少し上手く行くようになったっぽいのも笑える。 トーマスの突拍子もないアイデアに資金を出してくれる団体がいたことを知れて、なんだかわからない希望を感じた。しょうもないって正義かも。 - 2026年4月22日
カラマーゾフの兄弟(3)フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス,亀山郁夫読み終わった物語はなかなか前に進まないが、登場人物それぞれの行動が鮮明に描かれていて飽きない。 ゾシマ長老の遺体の腐敗が早く進んだことに対して、アリョーシャ他多くの人が動揺する場面などは、信仰が根深く、科学への信頼がまだそれほどない時代性をよく表していておもしろい。 犯人が誰なのか、全く想像がついていないが、現時点ではみんな怪しく思える。時間をかけて読み過ぎてディテールを取り逃がしてしまっている感は否めないので、本当であればこの時点でわかっているのかもしれない。 - 2026年4月21日
短くて恐ろしいフィルの時代ジョージ・ソーンダーズ,岸本佐知子読み終わった「国が悪の組織で辛い」でおなじみの岸本佐知子さん訳で。 2020年以降の世界のリーダーたちをまとめたみたいな極悪フィルは、最後には脳を失って(忘れてきて?)失脚するけど、現実世界はそうはいかない。 創造主が全ての民族をごちゃ混ぜにして新しい民族を作るなんてハッピーエンドも起こりえない。 寓話から学べるものがあるとしたら、現状は特別に酷いものではなくて、何度も繰り返されてきたエピソードの一つに過ぎないんだということくらい? 画期的な解決方法はないから、最悪の事態にならないように祈るしかないか。 - 2026年4月17日
オリクスとクレイクマーガレット・アトウッド気になる - 2026年4月17日
マッドアダム(上)マーガレット・アトウッド,林はる芽気になる - 2026年4月17日
洪水の年 下マーガレット・アトウッド,佐藤アヤ子読み終わった人類のエゴが作り出した疫病が世界中に蔓延っていく様が、コロナ禍を予言しているようで怖くなった。書かれたのは15年以上前だというのに、、 科学を信奉しすぎて利己的になった人類が疫病によって淘汰されるが、生き残った人類がノアの方舟のように選ばれし者だけではないところがおもしろい。このあと残った人類がどうなるかは3部作目に書かれるのかしら。 理解をするためのストーリーテリングが必要だというあとがきにあった言葉が刺さった。事実を理解するのにも物語があったほうがよく伝わる。そのために芸術は残ってきたのだと。余剰の営みのように思われがちだけど、人間が生きるのに必要な媒体なのだと改めて気づいた。 - 2026年4月6日
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