ハンチバック

25件の記録
- yo_yohei@yo_yohei2025年10月4日読み終わった@ シンガポールいきなり自分語りですが、自分で物語を作ったー3分くらいで終わるゲームを6本作っただけだけどーことによって 、作品全般の理解度が上がった気がしています。「なんでこれはこういう言い方にしたんだろう?」とか「なんでここにこの描写を入れたんだろう?」とか、そういう視点が増えました。 そういう視点から見ることができたこともあり、ハンチバックはかなり面白かったです。彼女、そして田中さんをなぜああいう人物像にしたのか、どうして今風の言葉が羅列される文体にしたのか。 ここからはボクの推察ですが、まず第一に、それは健常者に「この障害者の彼女は可哀想な人だ」という思いを抱かせないようにするため、同情心というノイズを生ませないためだと思っています。そのうえで、健常者に(おそらく読者の多くは健常者なはずです)、自分が持つ特権性をより深く突きつけているのだと思います。 そして、彼女とはある意味で正反対の恵まれた部分と恵まれていない部分を持つ田中さんを登場させ、物語に深く関わらせることで、物語がより深くなっていると思います。 著者の市川さんは嫌がるかもしれないけど、問題を明確にするために、あえて他の部分は恵まれているように描くところは村上春樹を思い出しました。 ラストの展開はボクは理解できていません。でも、それでいいんだと思っています。あのラストの展開があるから物語はさらに一段深くなっているし、理解できないまま抱え込むのが物語だと思っています。
- あおい@booklover_aoi2025年7月21日読み終わったKindle Unlimited積読消化@ 自宅2025.7.21読了。 読みたいけど読むタイミングを逸していて、やっと今日読みました。 「生きていること」を描いた作品でした。 日本社会で見えなくされているものを、抑制も誇張もせず、そのまま書いたのだろうなと感じました。 見えないと「ない」ことにされてしまうし、今の社会では確かに「ない」ことにされていることが多いと思います。 そして「ない」ことにされているせいで、さらに偏見や忌避感を助長しているとも感じます。 とても考えさせられる作品でした。
- maru@hon71772025年5月11日読み終わったKindle Unlimited@ 自宅紙の本が好き。と言えるのは特権… たしかに衝撃作。この言葉でまとめて終わることはあまりしたくないけど、考えさせられる作品だった。
- maru@hon71772025年5月10日読み始めた@ 自宅【第169回芥川賞受賞。 選考会沸騰の大問題作! 「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」 井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。 両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、あらゆる言葉を送りだすーー。】