ぼぺにゃん "黄金仮面の王" 2026年10月6日

黄金仮面の王
黄金仮面の王
マルセル・シュオッブ,
垂野創一郎,
多田智満子,
大濱甫,
西崎憲
別世界に連れて行ってくれる絢爛豪華な作品集。こういう圧倒される作品をただ楽しみのために読める幸せ。 大火、黄金、ペスト、阿片などがよかった。そして古代ギリシアの劇の一形式である擬曲(ミーム)は、何回か読み直すとじわじわとおもしろくなった。さまざまな人生の一コマ、スナップショットの連作という感じ。擬曲は、古代ギリシア詩人ヘーローンダースという人の作品のみが残っている、しかもその作品は1899年になってやっとエジプトのパピルスから発見されたそう。シュオッブはそのヘーローンダースに触発されてこの作品を書いたという作りになっている。 以前に読んだ表題作は王国社の『少年十字軍』に入っていた多田智満子訳そのものみたい。というか本作の短編の多くは『少年…』にも入っていた。どおりで既読感があったはず。ただし本作の訳者は多田のほかに3名いるので、全編が多田訳の『少年…』と訳文は異なっていて読み比べの楽しみもあり。 振り仮名がないと読めない、振り仮名があっても意味を知らない漢字語彙多かったなあ😅 炬火、(古木の)椏、轂、罌粟…
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