
ふく
@fukunatsu
2026年10月6日

溺れながら生きる 依存とケアのあいだで
信田さよ子
読了
心理学
依存することは、生き延びる術である。
生き延びるために、依存する。
依存するということは「自前のケア」なのである。
しかし、生き延びるための手段だった「依存」が、いつしか目的になってしまうと、生を危うくしてしまう。
男性のセックス依存性と、女性の自傷的セックス。
母親のために生きてきたアダルトチルドレン。
摂食障害、ギャンブル、戦争トラウマについて、最近あったニュースを取り上げながら解説されている。
また、オンラインカジノやホスト、推し活は短期間で依存させるための仕組みが巧みに練られているその構造。
そして、依存の背景にある時代や社会の状況であり、依存の内容も時代とともに変化してきている。
依存することは誰かに強いられたことではなく、能動的であることは興味深い。
それがないと生きられないから、能動的に依存する。
だから、他責にできなくて「私が選択した結果だから」と自分を責めてしまう。
アディクションを考える時は、本人の責任ではなく、その社会背景を考えてみる必要がある。
大切なことがたくさん書かれていて、すべては書ききれないけれど、自分と同じ苦しみを持っている他者の苦しみを聞けるグループカウンセリングは、一対一の対話よりやはり大きな効果を生むであろうこと。
だから、私はこれからも対話で集まる場を継続していこうと、そんなことを思った。

