Miyuki "異邦人 (エクス・リブリス)" 2026年10月7日

Miyuki
Miyuki
@miyuki_i
2026年10月7日
異邦人 (エクス・リブリス)
異邦人 (エクス・リブリス)
クラウディア・ドゥラスタンティ,
栗原俊秀
語り手(著者が自伝的に書いている)の人生が脈略なく断片的に語られ、気づけば、場所、言語、身体、貧しさ、様々な点で異邦人となっている。聾者の両親の存在が彼女の思考に大きく影響し、さらに読者は「何がふつうか」「どれが真実なのか」もわからなくなっていく。 訳者あとがきが親切だった。 翻訳家でもある著者の「翻訳とは、詩的な過ちをめぐる物語でもある」という文章や、「私たちが生きているのは、形式、正当性、言葉の正確さ、意味の完全な一致に誰もが囚われている時代です」……「彼女(誤訳だらけのビヴァーノ)の翻訳には、テキストにたいするひどく美しい親密さがあった」という言葉が印象的。 過ちを美しいと捉え、正解のわからないまま読むことを許されている気がする。翻訳も素晴らしかった
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