
K-U
@K-U
2026年10月8日

薄闇シルエット
角田光代
読み終わった
「大人ってなんだろう」「幸せってなんだろう」と考えさせられる小説でした。
角田光代さんの表現力が本当にすごいです。
子どもの成長や何気ない日常、人の心の揺れまで、こんなふうに表現するのかと何度も驚かされました。まるで自分が主人公になったような没入感があります。
「若い人って、どんな気持ちでいるんだろう」
この言葉が特に印象に残りました。
少し前までは「大人って、どんな気持ちなんだろう」と考えていたのに、気がつけば自分が「若い人って、どんな気持ちなんだろう」と考える側になっていたことに気づかされました。
そして、
「どこにもいないだれかの価値観を、自分のもののように錯覚していただけじゃなかったのか。」
この言葉にはドキッとしました。
自分も無意識のうちに、誰かの価値観を自分のものだと思っていたのかもしれない。
年齢や経験を重ねることだけが「大人になる」ということではなく、自分にとって何が大切なのか、何を選んでいくのか。
幸せも、何か特別なものではなく、何気なく過ごしている「今」の中にあるのかもしれない。
大人になること、幸せであること。読み終えた今も、まだ答えを考え続けたくなる小説でした。





