
まろ
@maro
2026年10月8日
河童が覗いたヨーロッパ
妹尾河童
読み終わった
めちゃくちゃおもしろかった!
妹尾河童が若い頃旅したヨーロッパの国々の滞在記で、本書の特徴はなんといってもそのビジュアル。全編味のある手書きの文字と緻密なスケッチで綴られていて、パラパラ見ただけでもうおもしろそうってわかる。お城や街並の絵とかため息でるくらい美しいし、サラサラっと描いた感じの人物画もかっこいい。
内容もかなり着眼点が独特で、窓の違いから気候風土が建物の構造に与える影響を考察したり、ドアの開閉からヨーロッパと日本の思いやりの概念について考えたりと興味深い。禁煙車の話が印象的で、他者を尊重するために、自分も尊重されやすいように、自己主張が必要というロジックは日本では馴染みがないように思えて新鮮だった。自己責任、個の確立、いい意味での功利主義を感じる。
全体的に、根底に子どものようなキラキラとした純粋な好奇心を感じる。素朴な問いってかなり物事の本質をついているよね。お金がなくても好奇心があれば旅はこんなに豊かなものになるのだな。旅に限らず、人生を彩りよくするのもつまらなくするのも、自分の考え方、ものの見方次第なんだなというのをつくづく感じさせる。河童さんの「覗き方」、とても好きでした。
いやーすばらしかった!
よかったので続刊のニッポンとインドも買った。

