
菱葩
@msg_12
2026年9月20日
白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記
小野不由美
読み終わった
再読。
泰麒が阿選の元に密かに行ってしまう場面、とてつもなく怖かったです。耶利がいてくれて良かった…。鳩っぽい妖魔の次蟾も怖すぎて。それにしても阿選、物憂げに榻に蹲ってるって、元凶の登場の仕方としてはダメな気がします。泰麒もそりゃ驚くかと。
昇山の際、王ではなかったと一人戴を離れようとしていた驍宗様と、どうしてもついて行きたい麾下との会話、ここのやり取り凄く好きです。
「恋しければ追ってくるぐらいは許す」って、そんなこと言われたら、全力で国を安らかにして追いかけるよ、部下たちは。
みんな惚れ直しちゃうでしょ、こんなこと言われたらさ〜。くそ〜、無自覚たらしめ。
そして正頼…。泰麒に「顔を良く見せて」って所でもう泣けて泣けて仕方ありませんでした。お茶目で優しくて頼りになって、私も大好きだっただけに、囚われてる描写だけで苦しい。大変なことになるから逃げない、と言うのも分かるけども。一緒に逃げて欲しかった。
さらに阿選の方から「来ちゃった」をやられる日がこようとは。これは普段冷静な耶利も驚くよ。心臓に悪いからもう絶対やめて欲しい。
泰麒の覚悟がきまりすぎてて泣く。蓬莱でのあの出来事も全部背負ってるから、「できないなんて言えない」のも分かるけども。
本当に…自分を傷つける行為はもうちょっとちゃんと躊躇って欲しいと言うか、自分を大事にして欲しい。正頼の元に向かった際に、警備の兵と対峙した時の独白も胸に痛かったです。
最後辺りになってようやく、驍宋様の元気な様子が判明して本当にほっとしました。けど、あの、良いことなので全然良いのですけど、「想像してた千倍くらい元気だった…」が正直な感想です。
驍宋様じゃなければ、もっと危機的状況だったし、そもそも生き延びられなかったのも分かるのですけども。できる範囲で最大限のことをしてたのも凄いし、騶虞と出会って、生き生き度が増すのも驍宗様らしいな、と。
泰麒の方も、朝廷内での存在が大きく認められつつあって、やりたかった民の救済も始められて、やっと、本当にやっと少し希望が見え始めた所で次巻です。

