
おにぞう
@onizou4869
2026年10月9日
千年のフーダニット
麻根重次
読み終わった
今年読んだ中で一番面白い小説だった。
(発売自体は2025年)
とある理由から1000年後の未来へ行くためにコールドスリープとなった7人の男女。
1000年後、各々が目覚め始めると、仲間の1人がミイラの状態で発見される。 ただのミイラではなく、背中にはナイフが刺さり、殺人と分かる。
調べるとその仲間は150年ほど前には目覚めていたらしく…
というお話し。
SFミステリーや特殊設定ミステリーが好きな方なら大好きであろう1冊。
誰が殺害したのか、なぜ殺害したのか、1000年後の未来はどうなっているのか、他の人類はどうなったか、等など、謎が尽きない。
この手の作品だと、「実は未来になんて行ってませんでしたー」っていう時間誤認トリックが使われがちだが、ちゃんと1000年後に旅立っていることが嬉しい。
しっかり1000年単位の大スケールなミステリーが展開される。
ジャンルとしてはミステリーなのだろうが、SF要素も強いので、ミステリーを求めていない方でも楽しめると思う。
ただ、「今年読んだ中で一番面白い」と言って矛盾するが、楽しめるかどうかは人を選ぶ作品でもあると思う。
私は終始楽しく読んでいたが、色々と思うところがあったのは事実。
この物語のキモとなる謎はかなり易しめ。
察しの良い方なら早々に真相に到達できてしまいそう。
なので「ミステリー」としてだけ見るともっと強烈なのを求めてしまったが、単純にページを捲りたくさせる魅力がある。
それはSF要素が強い故だと思う。
あくまでもSF、あくまでも特殊設定ミステリー、という事を念頭に置いていれば、パッションで楽しめます。
理詰めで読もうとすると、「あれって結局何だったん?」っていうツッコミが多々生まれそうでもあります。
とりあえず素直に読んでみてほしい小説でした。