
骨
@honehone
2026年10月9日
神様の暇つぶし
千早茜
読み終わった
年上男性に惹かれやすい自分を宥めるために拝読。
読後感は重めで喪失感が凄まじい作品だった。
結局のところ人間は手に入れられないものに執着する生物である。辛い過去を忘れ、幸せになれたと感じても大抵はかさぶたがついた程度に過ぎず、またかさぶたを引っ掻き傷を抉ることは容易いのである。
忘れようと思えば思うほど傷が深くなり跡が残る。
手に入れられたものより入れられなかったものに執着するなど、人間というのは実に不憫な生物だ。
父がいない人間はやはり年上に惹かれるのであろうか。藤子の気持ちが手に取るように理解できた。年上に感じる圧倒的な信頼感と安心感。毛布に包み込まれたような気持ち。人生をどこか諦めたようにしながらも心の奥底では熱く燃えたぎる信念を持っている目に魅了されてしまう心。決して恋人を父親がわりにしたいという邪な気持ちを持っているわけではない。神に誓ってない。だが本能的に今を生きる支えとして年上を求めてしまうのだ。
この小説を通して自分の恋愛観を俯瞰的に見られたような気がするが自分の愛着について根本的に解決はできなかった。
年上の恋人が欲しい。