蒐 "失われた貌" 2026年10月8日

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@shushu_ka
2026年10月8日
失われた貌
失われた貌
櫻田智也
初めて手に取った作者さん。このミスきっかけで読んでみたけど、たしかに最近読んだミステリの中ではダントツで読み応えがあった。 いわゆる「顔のない死体」の使い方がうまかったり、警察小説ならではの警察署間の主導権争い的な要素も面白く、先が気になる展開であっという間に読了してしまった。 そして、なんといっても主人公の日野の人柄が魅力的。 冒頭、夜勤明けの妻が作ったロールパン(?)を突っぱねた時点では「はぁ?なんだこの男」と反感を持ってしまった(このエピソードはのちのち微笑ましく収束するので許す。)が、泥臭く人との対話の中から、解決の糸口を見つけていく捜査手法や、粗野な言動とは裏腹に、人の懐にするりと入り込むような人の良さなど、読めば読むほどその人間味にハマっていく。 子どもが悲しい思いをするのは可哀想だが、変に手心を加えることなく、警察として芯の通った態度を貫く姿勢もかっこよかった。 こんな刑事のいる地域に住みたいものだ。
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