ろくがつのいきもの "死にがいを求めて生きているの" 2026年10月8日

死にがいを求めて生きているの
二度目の読了。 タイトルからして好きな匂いがして、でも本書は合同作品のようなもの(螺旋プロジェクト)で、それゆえなのか、何度か微睡みながら、何とか読了。 生きがいが見つからなくて、ないものねだりで、とらわれているものにも苦労はあって。 自分と他人の苦しみを比べることはできなくて。 雄介の距離感の気味の悪さ。智也の淡々とした底知れない不気味さ。 山の者と海の者。争い。背景にあるもの。争う者。 以下、本書より引用 この世界の中に生きている以上、誰もが繋がって"しまって"いる。たとえ神輿に触れていなくても、そこに立っているだけで人間ひとり分の進路を塞ぎ勢いを削いでいるかもしれないように。そのためにやろうと思って取ったわけではない行動が、結果的に、担ぐよりも妨害するよりも、そのうねりの行く末を大きく操っていることがある。他者との摩擦熱でしか体温を感じられないほどの独りを感じても、歩いているその道は、今この時代を生きる全員で臨む山を乗り越えるための一筋の光でもある。結局は降りれない世界をどうせ歩き続けるしかないのだから、きれいごとに聞こえるようなことを一度呑み込んでみるのも一つの手じゃないか。(471頁)
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