
ろし@読むの遅い
@Rossi_zerofield
2026年10月10日
エレファントヘッド
白井智之
読み終わった
大伏線回収ワールドカップ。
だいぶヤバめの精神科医が謎の薬品の効果で意識を分裂させてゆく。おもしろいのはそれが本人のひとつの脳のなかで分裂してゆくのではなく、多世界を生み出してゆくこと。しかもひとつの世界線で起きた出来事(というかグロい殺人)が他の世界線にそのまま影響するという条件が加わり、さらに時間遡行という要素も入ってくるのでもう理解が追いつきません笑。
正直なところ伏線回収については「いまのミステリー作品ってここまでやるの⁉︎」と驚かされつつ途中で飽きました。大筋をまとめたあとでちょいちょい書き足したんだろうな〜というのもチラホラあった気がするし。
それよりも感心したのは、やはりその〝読みやすさ〟。これだけややこしいことをワタシにすら(なんとなくレベルですが)理解させるのは凄いと思います。
人物名や地名がやたら難読漢字だったりするのも、きっと「こゆとこあんまり気にせんでええで」というサインだったのだと思っています。あと、特定の描写のセンテンスをそのまま別のところで繰り返すのも、たんにフラッシュバック効果を狙うだけでなく、ミステリー小説あるあるの面倒な「読み返し」を避ける意味もあったのではないでしょうか。
「そんなことある⁇」とツッコミたい部分もけっこうあったけれど、それでもかなりたのしい読書になりました。
