ミラノ "本の読める場所を求めて" 2026年10月11日

ミラノ
ミラノ
@fumi_8772
2026年10月11日
本の読める場所を求めて
「本の読める店 fuzkue」店主の阿久津 隆さんによる、fuzkueができるまでの経緯とお店の在り方、そして "本の読める場所" のこれからについてが綴られたドキュメント ─── P.11 100年以上前にどこかの国で書かれた文章が、なにひとつ色あせず、完璧にビビッドでアクチュアルなものとして楽しめるなんて、本というのはなかなか、すごいものだ。 P.55 読書は楽しい、だからする。読書は心躍る、だからする。「良いところ」とかではない。好きなんだ。どうにか生き続けていくために、なくてらならないものなんだ。かけがえのない大切な趣味なんだ。 P.150 本を読むための店がこれから広まって、もっと普通になって、そこに用がない人も含めて「ああ、本の読める店ね」と、カギカッコなしにすんなり認識できるようなひとつのジャンルになってしまったら(メイド喫茶みたいに)、わざわざ大きな声で拡張子を強調する必要はなくなる。けれどまだまだそうじゃない。だからきちんと宣言する。フヅクエは「本の読める店」です、と。 P.163 フヅクエにとっては、粋であることより「本の読める店」を確固たる強さで成立させることこそが大切だ。本を読みに来た人たちの全員が、とにかく楽に、のびのびと、自由に過ごせること。 P.225 仕事をがんばったこの夜に、待ちに待った休日に、読みたかったあの本をがっつりと読む。そのとき、「安くは使えない」ということそれ自体が、ただでさえ特別な読書の時間をより特別なものに変える働きを果たす。その時間はより強く祝福されたものになる。 P.261 いつかカギカッコが外れて、本の読める店という一般名詞として流通していくような世界を目指したい。本を読む人のことを真剣に考え続けること、その軸を手放さずにアクションを積み重ねていけたら、それは実現可能な未来なのではないだろうか。必要なのは、ちゃんと欲望し、そしてちゃんと信じることだ。 ─── 本に対して、読書という行為に対して、こんなにも理解と熱量のある人が作った本の読める店はとても信頼できる こういう人がいてくれるという事実は読書好きとして本当に嬉しいし、阿久津さんがアクティブに活動し発信してくださっているおかげで、本の読める場所が増えつつあると実感している その一方で つい先日、2020年にオープンした2店舗目の「fuzkue 下北沢店」が、今年12月に閉店するというお知らせがあった 「継続可能な水準に売上がなかなか届かなかった」ということだそうで、本を読むための店を安定して続けていく・広げていくことの難しさも考えさせられた 理想と現実、そう上手くはいかないことが世の中にはたくさんあるということをまざまざと思い知らされた出来事だった 大好きなfuzkueの店舗が1つ減ってしまうことはとっても悲しいけれど、前述のとおり本の読める場所が増えつつあるのも確かなので、どうかこれからもfuzkueを、本の読める場所を守っていってほしいと思う 微力ではあるけれど、私も場所を守る一人としてこれからもfuzkueに通い続ける ─── P.245 これまで不当に等閑視されてきた「読む」に正しい居場所を与え返そう。「読む」の逆襲を始めよう。 ───
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