
つう
@mot2tom
2026年10月12日
華氏451度〔新訳版〕
レイ・ブラッドベリ,
伊藤典夫,
小野田和子
読み終わった
作者が大切に感じるものを詰め込みねじ込み、訳者がそこにある本質を失うまいと丁寧に掬い移したのだろう。ここにある砂山はブラッドベリの頭の中に散らばっていた砂粒。大変な苦悩が伺える。ポエムとダイアログとディストピアSFがごた混ぜになっている。不思議というか、不可思議な豊かさがある。
モンターグに自分を重ね、自分にとってのクラリス、ベイティー、フェイバー、ミルドレッドを懐かしむ。知に対する自身の態度の変遷を思い返す。浅はかさと傲慢さを反省し、芽生えた諦念と謙虚さに期待する。


