かのち "BUTTER" 2026年10月12日

かのち
かのち
@SweetPea
2026年10月12日
BUTTER
BUTTER
柚木麻子
おもしろいおもしろいと聞いていたがこんなにおもしろいとは…。 提起されている問題もおもしろいしストーリーもぐいぐい引き込んでくるし食事や料理のシーンのなんと美味しそうなこと! 里佳は誠と別れを選び、伶子は亮介さんともう一度関係を丁寧に作り直すことを選んだことがとても嬉しかった、いろんな道を示してくれているようで。 いくつか好きな文があるのだかその中からひとつ引用したい。 「なにもかも自力で乗り越えなきゃいけないわけじゃないよ。成長をし続けなきゃいけないわけでもないよ。そんなことより、今日一日をやり終えることの方がずっと大事」 伶子は夫婦関係というふたりの問題にひとりで格闘をしていた。真奈子も孤独が怒りに変わるまでずっとひとりで抱え続けた。私自身話し合うとか助けてほしいとSOSを出すのは得意ではなく、練習中ではあるのだが、だからこそ響いた言葉なのだと思う。シスターフッドの要素がある作品に触れるたび、チリチリと胸が焦げるような気持ちになるのも、そういう形で手を取り合ったことがほぼないからだと思う。でも、勇気を持って孤独を受け入れ、同時に人と手を取りたいと思わせてくれた作品だった。
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