
K-U
@K-U
2026年10月12日
ゾンビ回収婦
小砂川チト
読み終わった
最初は何を言っているのか分からず、手探りのまま読み進めていましたが、中盤から終盤にかけて少しずつ物語の意味が見えてくると、近未来を予期した哲学書を読んでいるような気分になりました。
「こんなに明るい世界では。」
この一文が心に強く残りました。僕たちにとって当たり前の現実が、主人公にとっては耐えられないほど醜悪で異質な世界だったのだと思います。
たとえ仮想の世界であっても、そこで感じた喜びや悲しみ、大切な誰かとのつながりまで偽物だと言い切れるのでしょうか。
これから先、テクノロジーがさらに進歩したとき、現実と虚構の境界線は、今よりも曖昧になっていくのかもしれません。
本物と偽物を分ける境界線とは何なのか。
そんなことを考えさせられる小説でした。






