
霧
@yoruto
2025年4月12日

ミセス・ハリス、パリへ行く(1)
ポール・ギャリコ,
亀山龍樹
読み終わった
借りてきた
本文、p28より抜粋。
ハリスおばさんの城は、苦労つづきのしみだらけという風采だったが、それでもハリスおばさんは、自分なりにけなげに、この部屋をかざってきたのだった。生活の苦しみのにじんでいるハリスおばさんの部屋には、じつのところ、そのような最高級のぜいたく品、あでやかなドレスなどがはいりこむ余地はなかった。
しかし、ハリスおばさんは、そんなドレスをぜひとも自分も持ちたかった。ドレスを戸だなの中につるしておいて、家を留守にして働いているときも、(あそににあれがあるんだよ)と、いつも思っていられる、帰って戸をあけると、そこには、すてきな手ざわりと、目の保養をさせてくれる自分のドレスが待っている。そうなったら、どんなにいいだろう。
読んだ感想(というよりは、ひとこと)
ミス ペンローズにはバチが当たりますように!